変圧器やコンデンサの製造年を入れると、PCB(低濃度・高濃度)が混入している可能性があるか、絶縁油の分析やメーカーへの確認が要るかの目安が出ます。メーカーが分かれば、より絞り込んだ判定になります。環境省と日本電機工業会(JEMA)が公表している製造年の目安をもとにしています。
製造年の目安(ぱっと見用)
横軸は製造年(1950〜2010年)。色の境目の年を見れば、分析や確認が要るかの目安が分かります。1972年以前はどの機器も高濃度の可能性があります。1952年以前(バーの左端より前)の機器は製造時点ではPCBを使っていない時代ですが、油の入替・補充があればそのときに混入した可能性があるので、油の履歴が分からなければ分析します。
油入変圧器油の入替がない場合
JEMA「低濃度PCB含有疑い機器絞り込み 中間報告」(2026年3月)の値。メーカーをタップすると下の判定ツールに入ります。
三菱電機
日立
富士電機一部機器
パナソニック松下電器
愛知電機
高岳製作所
東光電気
北陸・東北電機製造
中国電機製造
日新電機見直し中(1990年以前へ)
明電舎見直し中(1989年以前へ)
ダイヘン感温部に混入の可能性
載っていないメーカーは共通の目安(1989年以前は疑い、1990〜93年は要確認、1994年以降は油の入替なしで可能性なし)で見てください。
高圧コンデンサ封じ切り
JEMA「低濃度PCB含有疑い機器絞り込み 中間報告」(2026年3月)の値。メーカーをタップすると下の判定ツールに入ります。
三菱電機
パナソニック松下電器
日新電機
指月電機製作所特定年月のみ
ニチコン絞り込み中
東芝ニチコンOEMあり
載っていないメーカーは共通の目安(1990年以前は疑い、1991年以降は可能性なし)で見てください。
油入遮断器 OCB
油入開閉器油入LBS・OS
リアクトル油入
モールド・乾式
製造年とメーカーで判定する
銘板の製造年です。昭和・平成は西暦に直してください(昭和47年=1972年、平成2年=1990年、平成6年=1994年)。半角の数字で入れてください。
製造年を入れると判定が出ます
低濃度PCB(0.5mg/kg超〜5,000mg/kg以下)を含む機器は、現行法では令和9年(2027年)3月31日までに処分を終える必要があります。使用中の機器も、期限までに使用をやめて処分します。法改正の動きはPCB含有機器の確認方法に書いています。
この判定は製造年とメーカーの公表情報による目安です。絶縁油の入替や補充の履歴がある機器は、製造年にかかわらず、入れた油が混入していた可能性があります。製造年が新しくても古い油を入れていれば低濃度の疑いになり、1952年以前の古い機器でも後から入れた油でPCBが入っていることがあります。判定が「疑いあり」「要確認」の機器は、絶縁油を採取してPCB濃度を分析するか、メーカーに銘板情報(型式・製造番号・製造年月)で問い合わせてください。封じ切りのコンデンサは油を採取すると使えなくなるので、メーカー確認が先です。
銘板の見方と確認の手順はキュービクルのPCB含有機器の確認方法、機器の更新時期は高圧機器の更新推奨時期の一覧を参照してください。ほかのツールは計算ツールの一覧にあります。
製造年とメーカーを、事業場ごとに控えておく。電気保安DXは、事業場ごとの設備情報と点検の記録を1か所に残せるiPhoneアプリです。年次点検で読み取った銘板の情報を書き留めておくと、PCBの確認や更新の提案にそのまま使えます。
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